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セットアップ日記


2010年09月06日 Rでsocket

_ rsrubyとsocket

以前、Rをrubyから使うためにrsrubyを使ったことがある。しかし、debianのバージョンが上がったときに、うまくインストールできなくなったので、使うのを止めてしまった。しかし、もっと単純にrubyからRを使う方法を発見した。

Rの関数を調べていたら、socketConnectionというものを発見した。socketの読み書きをするためのものらしい。これを使えば、rubyと通信できるのではということで試してみた。

まずは、rubyをserverにして、Rをclientにする場合として、次のようなコードを書いた。まずはR側。

sock<-socketConnection(host = "localhost", 12343)
repeat{
  write("Hello, R server.",sock)
  str<-readLines(sock,1)
  eval(parse(text=str))
}

そして、ruby側。

require 'socket'
require 'thread'
s=TCPServer.new(12343)
Thread.start(s.accept){|cl|
begin
  i=0
  cl.each{|cmd|
    puts cmd
    cl.puts "plot(%d:%d,%d:%d)"%[i,i+10,i+10,i+20]
    i+=1
  }
ensure
  cl.close
end
} while true

Rで待ちを入れる関数を知らないので、ひたすらグラフを更新するが、一応うまく動く。次は逆にrubyをclientにして、Rをserverにする場合。Rでserverの処理を書くのは面倒かとも思ったが、意外に短くかける。

sock<-socketConnection(host = "localhost", 12343 ,server=TRUE)
repeat{
  cmd<-readLines(sock,1)
  eval(parse(text=cmd))
}

そして、rubyのclient。

require 'socket'
s=TCPSocket.open('localhost',12343)
i=0
loop{
  s.puts("plot(%d:%d,%d:%d)"%[i,i+10,i+20,i+30])
  i+=1
  sleep 5
}

Rのサーバーは命令を実行しても応答が帰って来ないが、clientが接続すると返ってくる。おそらくsingle connectionで、だからコードも短くかけるのだろう。

これで、Rとrubyをソケットでつないで、命令を実行できることが実証された。Rの実行結果を文字列で戻して、それをrubyで解釈すれば、実行結果を返すこともできるだろう。rsrubyの代わりに使おうと思えば、使える気がする。

しかし、問題はある。これはrsrubyも同じなのだが、plotで書いたグラフは、制御を奪われている間は更新されないようで、その上を別のwindowが通過すると、消えてしまう。これを回避する手段はないかな。

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